2000年11月12日
宮城県村田SUGO

 ここは、SUGOレース場。
ここを、走ることになる。
それにしても、恐るべき上り坂だ!
数百mの高低差はある。
これで、フルマラソンなのだから、
尋常でない。

 このとき、季節は秋。紅葉がきれいだった。
しかし、見とれている余裕はない。
大会本部でも、厳しい健康診断を行っていた。

 はじめは、トップを走る。
が、次第に力尽き、一人二人と抜かれていった。
足は、動かなくなってくる。3時間だけは、何とか切りたい。

表彰台。
何故か、私の名前が呼ばれる。
実は、年代別では、2位だった。
考えてみれば、50代のおじさんと、
高校生にばかり抜かれていたのだった。

 この大会のあと、私はまた、持病が出て
しまった。
何もかも,嘘のように思えてくる。
しかし、このメダルは、確かに
あの厳しいコースを走りきったことを
ものがったている真実なのだ!
口先で過去の事実も変わると思っている
やつとは、もう二度と会わない!
そう、私は真実の中に生きている。

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